2022年7月1日以降の通信回線契約において、月額料金1ヶ月分を超える違約金の請求はできなくなりました。
これにより、ほとんどのWiMAXプロバイダーが契約期間を縛りなしプランを新設、最低利用期間を設けている事業者でも大幅に違約金が減額されています。
2022年6月30日以前に契約をされた方は適用外となりますのでご注意ください。

通信業界19年目、移動体(モバイル)通信エンジニアとしては16年目の僕が、最高のモバイルWi-Fi選びのお手伝いをさせて頂きます。
サービス面だけではなく、技術者目線でのおすすめ根拠やデメリットも、わかりやすく解説しますので参考にして頂けると幸いです。
まず、色々な場所で何度も言っているのですが、僕の考える良いモバイルWi-Fi(ポケット型Wi-Fi)の3大条件は以下です。
良いモバイルWi-Fiの3大条件
- 利用料金が安い事
- 使えるエリアが広い事
- 通信速度が速い事
とてもシンプルですが、この3つの条件のうち、どれか一つでも欠けてしまうと人によってはストレスを感じる要因になります。

モバイルWi-Fiのリアルをどうぞご覧ください!
【最初に結論】今一番おすすめなのはWiMAX!
まず結論から言うと、沢山あるモバイルWi-Fiの中で今一番おすすめなのがWiMAXです。
さらにWiMAXの中でも、良いモバイルWi-Fiの3大条件(料金・エリア・通信速度)を満たせるモバイルWi-Fiは、Broad WiMAX(ブロード・ワイマックス)になります。
多くの比較サイトでBroad WiMAXがおすすめされていますが、2023年現在では僕の最終回答もBroad WiMAXで間違いないです。(もちろん僕も普段使ってます)
WiMAXは2021年4月からauの4G・5G回線が使える「WiMAX+5Gプラン」の提供を開始しました。
これによりモバイルWi-Fiは、WiMAX一強時代が今後も続くと考えられます。

↓の記事でも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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続きを見る【Broad WiMAXレビュー】みんなの評判・口コミは?実際に使って検証してみた!
モバイルWi-Fiキャリア別比較表
WiMAXをはじめとする各キャリアのモバイルWi-Fiサービスを比較してみましょう。
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
料金 | 4,950円 | 4,818円 | 5,458円 | 7,315円 | 5,280円 |
エリア | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
速度 (下り最大) | 2.7Gbps | 2.4Gbps | 2.7Gbps | 4.2Gbps | 3.0Gbps |
契約期間 | なし | なし | なし | なし | なし |
容量制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 50GB |
表示価格は税込価格です。
上手なモバイルWi-Fiの選び方
冒頭で述べたように、良いモバイルWi-Fiに欠かせない3大条件は料金・エリア・速度が優れている事です。
これに容量制限や契約期間などの条件を加味して比較していく事になりますが、冒頭でお伝えした、おすすめのモバイルWi-Fiが残念ながら全ての人に当てはまるわけではありません。
やはりどうしても、住んでいるエリアや住環境によって、繋がりやすさや速度の面で不利になってしまう場合もあります。
利用したいモバイルWi-Fiが提供エリア外の場合は他のプロバイダーを探すことになりますが、選び方のポイントを解説します。

人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング
利用料金
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料金 | 4,950円 | 4,818円 | 5,458円 | 7,315円 等 | 5,280円 等 |
表示価格は税込価格です。
料金だけ見るとSoftBank・docomoが高めに設定されていますが、通信基地局の数が多く繋がりやすい等、代わりに独自の有利な条件が存在する事も事実です。
また、MNOと呼ばれる(docomo・au・SoftBankなど)大手通信キャリアよりも、大手キャリアの回線を借りてサービスを展開するMVNOと呼ばれる事業者の方が利用料金は基本的に安価です。
また、高額なキャッシュバックを行うプロバイダーもありますが、キャッシュバックの申請手続きが分かりにくかったり、忘れてしまったりでキャッシュバックを受け取れる人は半数以下という実情もあります。
プロバイダー側からすればラッキーな話ですが、僕は、なるべくなら煩わしいキャッシュバックなしで、月額料金が確実に安いプロバイダーを選ぶ方が望ましいと考えています。
また、スマホなどと一緒に契約するとセット割引が適用される場合がありますが、同じ回線を使うキャリアで揃えてしまうと、通信障害が発生した際に完全に通信が遮断されてしまうなどのデメリットもあります。

サービス提供エリア

WiMAXのサービス提供エリアマップ
モバイル通信のサービス提供エリアは、日本国内ではdocomoが最強と言われています。
これはNTT(旧電電公社)が、もともと国営事業として日本全国に通信ネットワークを構築したものを、民営化によりそのまま継承した事が少なからず影響しています。
日本全国にネットワークがあるという事は、それだけ通信基地局の建設も容易ですが、実はau・SoftBank・UQ・Y!mobileも負けていません。
auはUQ WiMAX、SoftBankはY!mobileのサブブランドを保有しているため、サブブランドに割り当てられた電波の周波数を上手く利用して素晴らしいサービスエリアと通信速度を実現しています。
サービス提供エリアは日々刻々と拡大しているので、詳しい情報は各キャリアのホームページをご確認ください。

Y!mobileとSoftBankのエリア相互補完例
複数キャリアの回線を自動最適化して通信する「クラウドSIM」と呼ばれるサービスも登場していて、使えるエリアが広い事が特徴です。
通信速度
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速度 (下り最大) | 2.7Gbps | 2.4Gbps | 2.7Gbps | 4.2Gbps | 3.0Gbps |
通信速度もモバイルWi-Fi選びで重要な指標ですが、各キャリアが発表している最大通信速度を比較して見ましょう。
キャリアが発表している表記はベストエフォートという(保証はしないけど理論上の最大通信速度)となっており、基地局の混雑状況にもよりますが、この最大通信速度が出る事はありません。
あくまでもスペックを計るうえでの参考値としましょう。
またもう一つ重要な点は、ユーザー側の端末の性能によっても速度は大きく左右されるので、最新技術に対応している端末である事が重要です。

WiMAXルーターの速度比較(下り最大) | |
Speed Wi-Fi 5G X11 (2021年発売) | 2.7Gbps |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01 (2021年発売) | 2.2Gbps |
Speed Wi-Fi NEXT W06 (2019年発売) | 1.2Gbps |
Speed Wi-Fi NEXT W05 (2018年発売) | 758Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT W04 (2017年発売) | 758Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT W03 (2016年発売) | 370Mbps |
Speed Wi-Fi NEXT W02 (2016年発売) | 220Mbps |
通信業界では、日々物凄いスピードで品質改善が繰り返されています。
ルーターの製造メーカーからは、約1年スパンで新モデルが発売されていますが、通信速度は新モデルになればなるほど向上しています。
上の図を見て頂けるととお判りになると思いますが、たった3年で5倍も通信速度向上が行われています。
ですので、快適な通信速度を維持するためには、我々ユーザー側の端末も最新のものを使い続ける事が非常に重要です。
なるべく最新の端末をユーザー側の金銭的負担なしで使えるプロバイダーが、良いプロバイダーと言えます。
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【2023年最新】プロが選ぶモバイルルーターのおすすめ機種はコレだ!
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容量制限
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容量制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 〜50GB |
プランにより異なります。
通信制限はできれば無制限のプランがあるキャリアを選ぶ事が望ましいです。
基本的には、決められた通信容量を超えてしまうと、速度制限に引っかかり当月内は128kbpsというISDNと同じ通信速度に制限されてしまいます。
この場合、当月内は低速のまま我慢をするか、追加でお金を払って容量を購入する事になります。
WiMAX・au・Y!mobileも基本は無制限という扱いになっていますが、一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有ります。(データ使用量上限はプロバイダーにより異なります。)
契約期間
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料金 | 4,950円 | 4,818円 | 5,458円 | 7,315円 | 5,280円 |
契約期間 | なし | なし | なし | なし | なし |
モバイルWi-Fiの契約期間は、契約期間が短い・もしくは契約期間の縛りがないプランほど、月額料金が高いという傾向があります。
ユーザーにとっては契約期間の縛りはなるべくない方が良いですが、長く使い続ける意思を示す事で割引を受けられるケースが多いです。
長く使い続ける意思が有るなら、縛りなしプランよりも長期の契約を検討してみても良いでしょう。
人気記事急ぎの人必見!即日受け取り当日利用可能なモバイルWi-Fiをご紹介
多くのモバイルWi-Fiの中で何故WiMAXが強いのか?
WiMAXが強い理由は、使用している電波の周波数にあります。
少し技術的な話になってしまうので簡単に説明すると、
2.5〜6GHzという、現在のスマホ利用に欠かせないプラチナバンドよりも高い周波数をメインで使用しています。
この高い周波数を使用することによって、データの通り道(帯域幅といいます)を広く取ることができます。
そのためプラチナバンドの周波数帯域と比べると理論上、高速大容量の通信が可能です。
一方で、WiMAXが使用している電波にはデメリットもあります。
周波数が高いと高速通信が可能な反面、電波の直進性が高いため、プラチナバンドと比べると入り組んだ場所(ビルの陰や、田舎、地下鉄の走行中など)には弱いという弱点もあります。
このような繋がりにくい場所で使う場合は、使用可能な周波数を増やすオプションの通信モード(ハイスピードプラスエリアモード・プラスエリアモード)を利用することによって解消される場合が多いです。
高周波数を利用したWiMAXの高速大容量通信に加え、繋がりやすさを重視したオプションの通信モード、さらにauの4G・5G電波も標準で使えるのが強さの秘密です。
WiMAX提供プロバイダーによって何が違うの?

UQコミュニケーションズとWiMAX提供プロバイダの関係
WiMAXの通信インフラを構築・維持管理しているのは、KDDI傘下の「UQコミュニケーションズ」という会社です。
UQコミュケーションズは独自に構築したサービスエリアで「UQ WiMAX」という自社サービスを展開していますが、自社での利用だけではなく、他社企業にもインフラを貸すことで利益を得るというビジネスモデルを行っています。
通信インフラを借り受けたMVNOは独自のサービスパッケージとして商品展開を行い、UQコミュニケーションズに対して回線使用料を納めます。
この構図を見るとわかるように、どこのWiMAX提供プロバイダーで契約してもサービス提供エリアは同じという事になります。
また、本家UQ WiMAX(MNO)よりもBroad WiMAXなどのプロバイダー(MVNO)の方が利用料金は圧倒的に安いです。
簡単に説明すると、スマホの格安SIMと同じイメージと思って頂いてOKです。
au・docomo・SoftBankのような大手携帯会社(MNO)の料金プランより、LINEモバイルや、IIJmioなど(MVNO)の料金プランが安いのと同じ理由です。
また、サービス面では各プロバイダーで独自のカラーを出していますが、なるべく最新のルーターをユーザー側の金銭的負担なく使い続けられるプロバイダーが良いプロバイダーの条件と言えるでしょう。
前述しましたが、快適な通信速度を維持するためには、常に最新のルーターを使い続ける事が重要になるためです。
【おまけ】これからのWiMAXはこうなる!
現在通信業界では4Gから5Gへの移行に伴い、新しい通信環境の整備に全力を注いでいます。
WiMAXの元締めであるUQコミュケーションズは、現在、都市部を中心にWiMAX基地局のアンテナを従来のアンテナから、Massive-MIMOという高性能なアンテナに変更し速度向上を図っています。
Massive-MIMOアンテナは携帯4社(au・docomo・SoftBank・楽天)でも現在、主力技術として基地局に設備投入しているアンテナになります。
このアンテナは従来のアンテナよりも高速大容量の通信が可能で、5G(世代)の通信を支えていく重要な役割を果たすことになります。
さらには、2020年3月に旧タイプのWiMAX(IEEE802.16e)がサービス停止をして役目を終えました。
今までWiMAXに割り当てていた電波の帯域幅(データの通り道)を、WiMAX2+側に割り当てることにより、帯域幅がさらに増え、これまでよりも高速大容量の通信が可能になります。
帯域幅の拡大は順次行われる事になります。
また、2022年12月から使用している周波数の一部を5G用に転用することで、WiMAXの5G運用がスタートしています。
おすすめ【徹底比較】専門家が選ぶWiMAXおすすめプロバイダーランキング
【まとめ】おすすめのモバイルWi-Fiと上手な選び方

良いモバイルWi-Fiの条件は「料金・エリア・速度」の3つ全てが優れている事です。
選び方のポイント
WiMAXの特徴
WiMAXの提供エリアを検索してみて提供エリア内であればWiMAXがおすすめ!
- WiMAXは技術的に高周波数帯の電波を使用するため、帯域幅(データの通り道)を広く取れ高速大容量の通信が可能。
- WiMAXはUQ独自エリアに加えて、au 4G・5Gのエリアを使用するため使えるエリアが広い。
- WiMAXは高速大容量な通信ができる反面、電波の直進性が高いためエリアや住環境により繋がりにくい場所も存在する。
- 繋がりにくい場合はauプラチナバンドの電波を使う、オプションの通信モードを使用すれば解消される事が多い。

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)はUQコミュニケーションズのMVNOで、料金は本家UQ WiMAXよりも安価ですが、サービス提供エリアはUQ WiMAXと同一です。
参考にして頂けると幸いです。
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18歳~25歳の学生の方、もしくは学生の親御様名義の契約、または、申込み日含む3カ月以内に引っ越しをされた全ての方が対象
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