上手な選び方

【徹底比較】現役通信技術者が選ぶWiMAXおすすめプロバイダーランキング【2023年3月】

【徹底比較】専門家が選ぶWiMAXおすすめプロバイダーランキング

トミー
WiMAXは通信品質が優れているうえに、データ容量は無制限で使用できるため、数ある無線インターネットの中で最もおすすめな回線です。

本記事では、現役の通信技術者が選ぶ、おすすめWiMAXプロバイダーランキングと、選び方のポイント等を解説しています。

無駄な契約で損をしたくない、すべての方に必見の内容となっています。

この記事で分かること

  • 現役通信技術者が選ぶおすすめのWiMAXプロバイダー
  • なぜモバイルデータ通信の中でもWiMAXが優れているのか?
  • WiMAXのメリット・デメリット
  • WiMAXの利用に向いている人・向かない人 など
トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界19年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京2020オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。

» (筆者愛用中)5G対応でデータ容量無制限のBroad WiMAXに関する詳細はこちら

この記事の内容
  1. プロが選ぶ!最新おすすめWiMAXプロバイダーランキング
  2. その他のWIMAXプロバイダーと取り扱い事業者(10社)
  3. そもそもWiMAXとは?
  4. 現行の5G対応WiMAX端末4機種をご紹介
  5. WiMAXを選ぶ際の重要確認ポイント
  6. WiMAXを使う事のメリットとは?
  7. ここに注意!WiMAXのデメリットとは?
  8. WiMAXの利用に向いている人と向かない人
  9. WiMAXに関するよくある質問と回答
  10. まとめ

プロが選ぶ!最新おすすめWiMAXプロバイダーランキング

プロが選ぶ!最新おすすめWiMAXプロバイダーランキング

トミー
最初に、おすすめWiMAXプロバイダーランキングをご覧ください。

基本的には、この5社の中から選べば間違いないと考えています。

おすすめWiMAXプロバイダー
料金端末代金キャッシュバック支払方法契約期間
1位
Broad WiMAX
1,397円

4,950円
一括
分割(36回)
なしクレカ
口座振替
なし
2年
2位
とくとくBB WiMAX
1,474円

4,444円
分割(36回)23,000円クレカなし
3位
BIGLOBE WiMAX
1,166円

4,928円
分割(24回)
口座振替は一括のみ
11,000円クレカ
口座振替
なし
4位
カシモ WiMAX
1,408円

4,378円
一括
分割(36回)
なしクレカなし
5位
Vision WiMAX
1,408円

4,532円
一括
分割(2回)
5,000円クレカなし
2年

※表示価格は税込です。

1.Broad WiMAX

Broad WiMAX 公式サイト

画像出典:Broad WiMAX 公式サイト

このプロバイダーの特徴

  • 他インターネット回線からの乗り換えの場合、違約金を19,000円まで負担してくれる
  • 縛りなしプランの他に、月額料金が安価な2年縛りプランもある
  • 端末は最短即日発送、東京・埼玉・大阪・名古屋の実店舗で当日受け取りも可能

\ 縛りなし・安価な2年縛りの2種類!/

Broad WiMAX 公式サイト

2023年2月27日〜 学割・引越しキャンペーン中!

初月無料 、半年間 671円(税込)を月額料金から割引

18歳~25歳の学生の方、もしくは学生の親御様名義の契約、または、申込み日含む3カ月以内に引っ越しをされた全ての方が対象

利用回線UQ・au
通信規格WiMAX2+・5G・4G LTE
最大通信速度下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
※一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り
データ容量無制限
料金1,397円〜4,950円
端末21,780円
一括:2,1780円
分割:605円(36回)
キャッシュバックなし
支払方法クレカ・口座振替
契約期間
縛りなし・2年

参考【Broad WiMAXレビュー】みんなの評判・口コミは?実際に使って検証してみた! 

3.とくとくBB WiMAX

とくとくBB WiMAX 公式サイト

画像出典:とくとくBB WiMAX 公式サイト

このプロバイダーの特徴

  • 利用開始11ヶ月目に高額キャッシュバック有り
  • 他社ネット回線から乗り換えの場合は、最大40,000円キャッシュバック
  • 東証プライム上場企業が運営、オリコン顧客満足度2年連続No.1

とくとくBB WiMAX 公式サイト

利用回線UQ・au
通信規格WiMAX2+・5G・4G LTE
最大通信速度下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
※一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り
データ容量無制限
料金1,474円〜4,444円
端末21,780円
分割:605円(36回)
キャッシュバック23,000円
他社ネット回線から乗り換えの場合、最大40,000円に増額
支払方法クレカ
契約期間
2年
(違約金なしのため実質縛りなし)

参考GMOとくとくBB WiMAXの口コミ・評判は?メリット・デメリットも解説

2.BIGLOBE WiMAX

BIGLOBE WiMAX 公式サイト

画像出典:BIGLOBE WiMAX 公式サイト

このプロバイダーの特徴

  • 契約初月の利用料金は0円
  • WiMAX運営のKDDIグループ企業&四半世紀以上の歴史あるプロバイダー
  • 支払い方法はクレジットカードの他に口座振替も可能

BIGLOBE WiMAX 公式サイト

利用回線UQ・au
通信規格WiMAX2+・5G・4G LTE
最大通信速度下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
※一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り
データ容量無制限
料金1,166円〜4,928円
端末21,780円
分割:913円(24回)
口座振替の場合は一括のみ
キャッシュバックなし
支払方法クレカ・口座振替
契約期間
縛りなし

参考BIGLOBE WiMAXの特徴を解説!評判やメリット・デメリットも知っておこう!

4.カシモ WiMAX

カシモWiMAX 公式サイト

画像出典:カシモWiMAX 公式サイト

このプロバイダーの特徴

  • 端末分割払いを選択した場合、毎月の支払いから端末代分を相殺(端末代実質無料)
  • キャッシュバックがない代わりに安価な月額料金
  • 株式会社マーケットエンタープライズ(東証プライム上場)の子会社が運営

カシモ WiMAX 公式サイト

利用回線UQ・au
通信規格WiMAX2+・5G・4G LTE
最大通信速度下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
※一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り
データ容量無制限
料金1,408円〜4,378円
端末21,780円
一括:2,1780円
分割:605円(36回)
キャッシュバックなし
支払方法クレカ
契約期間
縛りなし

参考カシモWiMAXレビュー!みんなの口コミ・評判とメリット・デメリットまとめ

5.Vision WiMAX

Vision WiMAX 公式サイト

画像出典:Vision WiMAX 公式サイト

このプロバイダーの特徴

  • カスタマーセンターは365日稼働の安心対応
  • 解約時、不要になった端末を下取りしてくれる
  • 運営はWiFiレンタル最大手の株式会社ビジョン(東証プライム上場企業)

Vision WiMAX公式サイト

利用回線UQ・au
通信規格WiMAX2+・5G・4G LTE
最大通信速度下り:2.7Gbps
上り:183Mbps
※一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り
データ容量無制限
料金1,408円〜4,532円
端末21,780円
一括:18,480円
分割:10,890円(2回)
キャッシュバック5,000円
支払方法クレカ
契約期間
縛りなし・2年

参考【Vision WiMAX】通信技術者が全て解説!速度などの口コミ・評判は大丈夫?

その他のWIMAXプロバイダーと取り扱い事業者(10社)

その他のWIMAXプロバイダーと取り扱い事業者

その他のWIMAXプロバイダーと取り扱い事業者

トミー
その他のWiMAXプロバイダーとWiMAX取り扱い事業者をご紹介します。

WiMAXの公式MVNOの他に、独自にWiMAXを自社サービスに取り込んでいる会社もあります。

表が見切れてる場合は、横にスワイプできます。

WiMAX取り扱い事業者
料金端末代金キャッシュバック支払方法契約期間
UQ WiMAX4,268円

4,950円
一括
分割(36回)
なしクレカ
口座振替
なし
au4,721円

5,458円
一括
分割(36回)
なしクレカ
口座振替
なし
DTI WiMAX4,180円

4730円
一括2,1780円クレカなし
so-net3,300円

4,950円
一括なしクレカなし
ZEUS WiMAX1,474円

4,818円
一括
分割(36回)
2,1780円クレカなし
3年
ASAHIネット WiMAX4,928円

4,818円
一括なしクレカなし
EX WiMAX5,533円

6,611円
0円
(月額料金に込み)
なしクレカ2年
5G CONNECT4,950円レンタルなしクレカ3ヶ月
※30日間お試し有り
ChargeSPOT WiFi 5G4,708円レンタルなしクレカ2年
FreeMax+5G4,850円レンタルなしクレカ1ヶ月

※表示価格は税込です。

そもそもWiMAXとは?

そもそもWiMAXとは?

トミー
WiMAXはサービスの名称にもなっていますが、本来は通信規格の名称で、Worldwide Interoperability for Microwave Access (X)(Access = AXS)の略称です。

データ通信に特化したモバイルブロードバンド通信としてスタート

WiMAXは、2009年からUQコミュニケーションズがモバイルブロードバンド通信としてサービスをスタートしています。

元々は、WiMAX(IEEE802.16e)のみの提供でしたが、2013年から、より通信速度の速い後継通信規格である、WiMAX2+(WiMAX R2.1)との並行運用をスタートさせました。

現在は、初期型のWiMAX(IEEE802.16e)はサービス終了し、WiMAX2+と、WiMAX2+を※NR化したWiMAX3(WiMAX R3.0)の2つが運用されています。

また、2021年4月から新プランの「WiMAX+5G」が登場し、auの電波も利用するサービス提供型に大きくシフトチェンジを行いました。

5Gに対応した事によって、光回線の代替手段としてWiMAXを選択するユーザーが増え、モバイルインターネット市場の環境変化が起き始めています。

WiMAX2.GHz帯の使用歴

WiMAX2.GHz帯の使用歴

※NR化=4Gで使用していた電波の周波数を5G用に転用する事です。New Radioの頭文字を取ってNR化と言います。

WiMAXプロバイダー全社で同じ端末を使用する

WiMAXルーター

5G対応のWiMAXモバイルルーター

WiMAXプロバイダーは全社で全く同じ端末を使用します。

過去にauブランドのみ限定の端末をリリースしていた事がありますが、現在は全社的に同じ端末を使用しています。

端末はほぼ毎年、新機種がリリースされ通信速度やスペックなどは新しい機種になる程向上しています。

なるべく最新の端末を選ぶ事が、高速で快適通信を手に入れるポイントです。

どこのプロバイダーで契約しても使えるエリアは同じ

どこのプロバイダーで契約しても使えるエリアは同じ

どこのプロバイダーで契約しても使えるエリアは同じ

現在はUQ WiMAXの他に、沢山のプロバイダーがWiMAXを取り扱っています。

MVNO各社は、MNOであるUQコミュニケーションズと再販・OEM契約をし、自社ブランドとしてユーザーにサービスを提供しています。

どこのプロバイダーで契約しても、中身は同じであるため、使えるエリアや通信品質は変わりません。

サービス提供エリアは、以下のマップで確認できますので、必ず確認するようにしましょう。

WiMAXのサービス提供エリアマップ

※MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、大手移動体通信事業者(MNO)から通信インフラの一部を借用して運用している通信事業者のことです。

※OEMとはOriginal Equipment Manufacturingの略で、相手先のブランド名で製造する製品の事を言います。

現行のプランでは3日間制限が撤廃されている

5Gプランの3日間制限は2021年に撤廃

5Gプランの3日間制限は2021年に撤廃

WiMAXを昔からご存知の方は、3日間のデータ使用量が累計で10GBか15GBを超過すると、速度制限にかかるイメージがある方も多いと思います。

現行のWiMAX+5Gプランでは、この3日間制限は撤廃されていて、基本的には速度制限なしで利用可能です。

ただし、一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合が有ります。

スマホセット割引を使うと良い事が沢山

WiMAX+5Gと、auスマホかUQモバイルスマホをセットで使うと、スマホの料金が割引になります。

また、通常はオプションの、プラスエリアモード利用料(1,100円)が無料になり、月間データ容量が15GBから30GBに拡大されます。

スマホのキャリア割引内容
auauスマートバリュー
auスマホとセットで最大1,100円/月 割引
(離れて暮らす家族分もOK、最大10台まで対応)
UQモバイル自宅セット割
UQモバイル繰越プラン+5Gのセットで最大858円/月 割引

WiMAX3(n41)の台頭でモバイルデータ通信の覇権を握る

2022年12月から、WiMAX2+で使用している40〜50MHzの帯域幅のうち、30MHz分を5G用に転用(NR化)し、いわゆるWiMAX3(n41)に使用する切り替えがスタートしています。

WiMAX2+のNR化イメージ

WiMAX2+のNR化イメージ

UQコミュニケーションズは全国に6万局以上の基地局があり、これらの基地局がNR化されていく事によって、WiMAX基地局単体として高速化が促進します。

さらに、併用しているauの電波も一部の4G周波数を5G用に転用しているので、WiMAXとauで相互補完された、最強のRAN(無線エリアネットワーク)となります。

参考5G対応のWiMAX3を徹底解説!サービス開始時期や通信速度はどうなる?

現行の5G対応WiMAX端末4機種をご紹介

現在、現行で流通している端末は、モバイルルーター2種類、ホームタイプ2種類の合計4機種です。

これ以外のルーターは旧タイプの端末で、5Gには非対応になります。

トミー
個人的なおすすめは、操作性やバッテリーの持ち、同時接続機器数の観点などから

モバイルタイプでは「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」、ホームタイプでは「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」です

Speed Wi-Fi 5G X11Speed Wi-Fi HOME 5G L12
端末外観Speed Wi-Fi 5G X11Speed Wi-Fi HOME 5G L12
製造元NECプラットフォームズNECプラットフォームズ
対応通信規格(WAN)WiMAX2+/4G/5GWiMAX2+/4G/5G
最大通信速度下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
連続待受時間約400時間(初期設定時)
最大同時接続台数Wi−Fi:16台 / USB:1台5GHz:20台
2.4GHz:20台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
(2.4GHz/5GHz)
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
(2.4GHz/5GHz)
バッテリー容量4,000mAh
Galaxy 5G Mobile Wi-FiSpeed Wi-Fi HOME 5G L11
端末外観Galaxy 5G Mobile Wi-FiSpeed Wi-Fi HOME 5G L11
製造元SamsungZTE Corporation
対応通信規格(WAN)WiMAX2+/4G/5GWiMAX2+/4G/5G
最大通信速度下り最大:2.2Gbps
上り最大:183Mbps
下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
連続待受時間約790時間(初期設定時)
最大同時接続台数Wi−Fi:10台 / USB:1台有線LAN:2台
無線LAN:30台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11a/n/ac(5GHz)
IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
(2.4GHz/5GHz)
バッテリー容量5,000mAh

WiMAXを選ぶ際の重要確認ポイント

WiMAXを選ぶ際の重要確認ポイント

月額料金

同じWiMAXでも契約するプロバイダーによって月額料金が異なります。

月額料金が安くてもサービスが少なかい場合があったり、月額料金が高くてもキャッシュバックがあったり、プロバイダーによって様々なので端末代やキャッシュバックなども総合的に確認すると良いでしょう。

端末代金

現在はWiMAXの利用に端末購入は必須となっています。

以前までは端末無料配布の事業者がありましたが、電気通信事業法により、回線契約と端末代金を明確に分離する事が義務付けられたためです。

端末代金は一括購入か、毎月の月額料金に上乗せして24回か36回払い等で分割していく、2種類の方法があります。

端末分割払いの途中で解約する場合、残債を解約時に一括払いで精算します。

キャッシュバックや割引特典などの還元

キャッシュバックの有無や、キャッシュバックの金額はプロバイダーによって異なります。

各プロバイダーの傾向として、月額料金が安い場合はキャッシュバック無し、月額料金が高い場合はキャッシュバック有りという場合が多いです。

キャッシュバック
プロバイダー金額など
とくとくBB WiMAX23,000円(11ヶ月後)
他社ネット回線から乗り換えの場合、最大40,000円に増額
BIGLOBE WiMAX11,000円
Vision WiMAX5,000円

支払い方法(クレカ・口座振替)

クレジットカードでの支払いが一般的になっているため、口座振替対応のWiMAXプロバイダーは僅かです。

口座振替は手数料が発生するため、少しでも安く利用したい場合はクレジットカードの支払いをおすすめします。

口座振替対応WiMAXプロバイダー
プロバイダー手数料など
Broad WiMAX220円/月
口座振替を選択した場合20,743円掛かるのでクレカ払いがおすすめ
BIGLOBE WiMAX220円/月
UQ WiMAX220円/月

契約縛り期間

契約期間満了前の解約者には数千円〜数万円の違約金が課されていましたが、2022年7月に電気通信事業法の改正があり、月額料金(1ヶ月分)を超えた違約金請求をできないルールになりました。

これに伴い、ほとんどのWiMAXプロバイダーは契約縛り期間を撤廃しました。

つまり、いつ解約しても違約金はゼロ円、契約期間の縛り有りプランでも月額料金(1ヶ月分)未満の違約金を納めるだけで済むようになりました。

一部のプロバイダーで縛り有りプランを提供していますが、縛り期間有りプランの方が月額料金が安価に設定されています。

長期間利用する予定の方は、縛り期間有りのプランを選択する方がコスパ良く使用できます。

2年縛りプランがあるWiMAXプロバイダー
プロバイダー月額料金
Broad WiMAX■縛りなしプラン
1,397円〜4,950円
■2年縛りプラン
1,397円〜3,883円
Vision WiMAX■縛りなしプラン
1,474円〜4,532円
■2年縛りプラン
1,408円〜4,532円

参考総務省ホームページ(電気通信事業法における消費者保護ルール

サポート体制・独自のサービスなど

サポート体制や、運営プロバイダーが独自に提供しているサービスを注意深く確認する事も必要です。

例えば、他社インターネットサービスからの乗り換えで発生した違約金を負担してくれたり、解約時に不要になった端末を下取りしてくれるユニークなサービスを提供しているプロバイダーもあります。

期間限定でお得なキャンペーンが実施されている事もあるので、各プロバイダーのホームページを申し込み前に一度チェックしてみる事をおすすめします。

WiMAXを使う事のメリットとは?

WiMAXを使う事のメリットとは?

日本の伝統的な通信会社の傘下企業が運営

日本の伝統的な通信会社の傘下企業が運営

UQコミュニケーションズの親会社であるKDDIは、元国営の国際電信電話会社がベースの企業です。(日本電信電話公社から国際通信の部門として分離)

現在のNTT(旧・日本電信電話公社)が国内通信を担当、KDD(国際電信電話会社)が国際通信を担当し、2大巨頭として日本の通信を支えてきました。

近年、KDDIはUQ mobileをサブブランド化するなど、会社間の境界線が徐々に無くなりつつあります。

日本の伝統的な通信会社がインフラの構築・保守に深く関わっているので、優位性は高く、通信品質が確かなものである事は間違いありません。

  • NTT:国営の日本電信電話公社がベースの企業
  • KDDI:前身のKDDは元国営の国際電信電話会社がベースの企業

データ容量は無制限で使用できる

一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合が有りますが、基本的にデータ容量は無制限で使えます。

トミー
私は仕事と自宅で毎日使用していますが、特に制限にかかったと感じる事はなく、快適に使用できています。

一般的な利用の範囲内では制限にかかる事はないと思われます。

ルーターはホームタイプもある

WiMAXで取り扱いのルーターは、持ち運び可能なモバイルタイプの他に、宅内据え置き型のホームタイプもあります。

ホームタイプはバッテリーを内蔵していないため、基本的には外に持ち運んで使用する事は難しく、ご自宅で固定回線の代替手段として利用される方が多いです。

PCやスマホなどのデバイス数が、モバイルタイプよりも多く接続できる事が特徴です。

WiMAX X11

モバイルタイプ

WiMAX L12

ホームタイプ

ルーターの種類による違い
種類モバイルタイプホームタイプ
通信の安定性
持ち運び
電源バッテリー内蔵コンセントからの
電源供給が必要
最大接続機器数10〜16台程度が上限最大40台

おすすめ最強のホームルーター(置くだけWiFi)はコレ!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング

データ通信に強い周波数帯域を使用

WiMAXは、モバイル通信で使用する電波の周波数の中でも等にデータ通信に特化した、比較的高周波数である2.5GHz帯の周波数を使用しています。

この2.5GHz帯は、日本ではバンド41というチャネルで、Y!mobile(ソフトバンクモバイル)と、UQコミュニケーションズの2社が総務省から免許を与えられています。

これまでは、両社共に30MHzの帯域幅(データの通り道)を与えられていましたが、2013年10月にUQコミュニケーションズが20MHz分追加で帯域を付与され、合計50MHz分の帯域幅を獲得しました。

これに伴い、WiMAX2+の展開がスタートし、地域BWAと呼ばれる自治体が提供する無線ブロードバンド通信としても幅広く利用されるようになりました。

トミー
電波の帯域幅(データの通り道)が広いという事は、高速大容量の通信ができるという事になります。

auの電波も併用しているため使えるエリアが広い

auの電波も併用しているため使えるエリアが広い

これまでもオプションの通信モードでauの電波は使用できましたが、あくまでもオプションの扱いであったため、auの電波を利用するためにはオプション料金の課金が必要でした。

2021年にWiMAX+5Gという新プランが登場してからは、標準でau 5G・4G LTEの電波も使用できるようになったため、使えるエリアや通信速度が飛躍的に向上しています。

WiMAXの基地局が近くにない場合でも、auの基地局が近くにあれば利用できますし、auの基地局が近くにない場合でも、WiMAXの基地局が近くにあれば利用できます。

トミー
私は普段から、どちらの電波を掴む事が多いのかを観察しています。

WiMAXよりもauの基地局数の方が多いためか、普段はどちらかと言うとauの電波を掴む事が多いように感じます。

2種類の通信モードが利用可能

WiMAXは2種類の通信モードが利用できます。

スタンダードモードは標準の通信モードで、WiMAX2+・au 4G・5Gの回線を使用します。

プラスエリアモードは、オプションの通信モードで、スタンダードモードの回線にプラスしてauのプラチナバンド(700MHz・800MHz)が使用できるようになります。

プラチナバンドの周波数は、障害物を迂回して進む性質を持っているため、ビルの陰や木の陰など、入り組んだ場所にも比較的電波が届きやすくなり使用できるエリアが広がります。

月に15GBまで利用可能で、1,100円のオプション料金が発生します。

通信モード使用する回線
スタンダードモードWiMAX2+・au 4G・5G
データ容量:無制限
プラスエリアモード
(オプション)
WiMAX2+・au 4G・5G
auプラチナバンド含む
データ容量:15GB / 月

ここに注意!WiMAXのデメリットとは?

ここに注意!WiMAXのデメリットとは?

海外では使えない

WiMAXは海外で使用する事ができません。

技術的には可能なため、将来的に国際ローミングを提供する可能性はゼロではないと思います。

今後に期待して待ちましょう。

使いすぎると制限にかかる場合がある

前述の通り、WiMAXの現行プランはデータ容量無制限で使用できますが、一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合が有ります。

なお、制限後の速度や、制限にかかるデータ量のしきい値など詳細は非公開となっています。

WiMAXに限らず、スマホやモバイルWiFiなどの移動体通信では、電波を使用するため近傍にいる多くのユーザーが共通の電波帯域を使用します。

一部のユーザーが過度な通信を行うと、帯域を圧迫し他のユーザーの通信に影響が出てしまいます。

公平性を保ちネットワークの輻輳(ふくそう)を起こさないためにも、このような制限を必ず設ける必要があります。

オプションの通信モードを利用するには課金が必要

データ容量に関係なく、オプションの通信モード(プラスエリアモード)を使用した月は1,100円の課金が発生します。

プラスエリアモード

  • 料金:1,100円(利用月のみ課金)
  • データ容量:15GB分 / 月

利用に特別な申し込みは必要なく、端末側のモード切り替え操作で利用できるようになります。

誤操作で意図せずに使用してまわないように注意が必要です。

通信モードの切り替えは端末側で行う

通信モードの切り替えは端末側で行う

なお、auスマホとのセット割引(auスマートバリュー)、UQモバイルのスマホセット割(自宅セット割 インターネットコース)を適用させると、オプション利用料(1,100円)が無料になり、月間データ容量が15GBから30GBに拡大されます。

auで障害が起きた場合に影響を受ける可能性がある

WiMAXはauの電波も使用するので、auで障害が起きた場合にauの回線が使えなくなるという直接的な影響を受けます。

その他にも、WiMAXはWiMAX2+の登場以降、auとコアネットワークの一部を共有しています。

これにより、auとWiMAXの異なるキャリアでCA※をする事ができる等、恩恵が大きい反面、デメリットもあります。

それは、KDDIのコアネットワークに障害が起きた場合、通信が全くできなくなる可能性があるという点です。

auとWiMAXの通信経路

auとWiMAXの通信経路

当然、障害が起きないように、設備のメンテナンスや定期点検が法令で定められいたり、24時間365日厳しい監視体制を取っていますが、このようなリスクがある事を認識しておく必要があります。

これは、KDDIグループだけではなく、ソフトバンク・Y!mobileでも同じことが言えます。

※CA=(Carrier Aggregation)キャリア・アグリゲーションは、複数の異なる電波の周波数を束ねる事によって、通常よりも高速な通信を行う技術の事を言います。一般的には、異なる通信キャリア同士の電波を使用する事はありません。

WiMAXの利用に向いている人と向かない人

WiMAXの利用に向いている人と向かない人

トミー
WiMAXがダメなら他ではもっと厳しい、と言えるくらいWiMAXは通信品質が高くおすすめのモバイルインターネット回線ですが、全ての人におすすめという訳ではありません。

WiMAXの利用が特におすすめな方と、おすすめできない方をいくつか挙げてみましたので、是非参考にしてみてください。

WiMAXはこんな人におすすめ!

こんな人におすすめ

  • 繋がりやすく高速なモバイルWiFiを探している
  • データ容量は無制限で動画などを楽しみたい
  • au・UQモバイルのスマホを使っている
  • 光回線が引けない住宅に住んでいるので光回線の代替手段として使いたい
トミー
カフェで仕事をしたり、外出先で動画を観たり、利用場所を問わずに無制限の高速インターネット環境を用意したい方に、WiMAXは最もおすすめです。

こんな人にWiMAXはおすすめしない!

おすすめできない人

  • 通信速度は速くなくていいので、料金をなるべく安く抑えたい
  • データ容量はあまり使わないので無制限の必要がない
  • 海外旅行や海外出張に頻繁に出かけるため、海外でも使えるモバイルWiFiを探している
  • APEXなどのFSPゲームをラグなく楽しみたい
トミー
WiMAXのようなモバイルデータ通信は、光回線と比較すると安定性の面では劣ります。

FSPゲームなどを遅延なく楽しみたい方には、基本的には不向きです。

高速光回線10G(ギガ)の光回線ならコレがおすすめ!特徴と選び方の注意点をプロが解説

WiMAXに関するよくある質問と回答

WiMAXに関するよくある質問と回答

トミー
WiMAXに関する、良くある質問と回答をご紹介します。

この他にご不明な点がある場合は、記事下のコメント欄からお気軽にコメントをお寄せください。

WiMAXでおすすめのルーターは?

個人的には、操作性やバッテリーの持ち、同時接続機器数の観点などから、モバイルタイプでは「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」、ホームタイプでは「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」がおすすめです。

現行の5G対応ルーターでは、通信速度の実測値も大きな差は無いように感じます。

プロバイダーによって通信品質は異なりますか?

WiMAXの通信品質は、どこのプロバイダーで契約しても同じです。

使用できるエリアや通信速度は、WiMAXプロバイダーではなく、使用する端末のスペックによって大きく左右されます。

端末は新しい機種になる程スペックが高く、最大通信速度は速くなる傾向があるので、なるべく最新の端末を選ぶようにすると良いでしょう。

ただし、WiMAXに限らずモバイル通信全般の特性として、基地局周辺のユーザーで帯域をシェアして使うため、公表されている最大通信速度が出る事はありません。

トミー
通信速度の実測値としては、公表されている最大通信速度の1/5程度が最大と考えると良いでしょう。

通信速度はお使いのブラウザでも簡単に測定する事ができます。

WiMAXではプロバイダー契約が不要?

WiMAXをはじめとするモバイル回線の場合は、回線を提供する会社がインターネットへの接続も行うため、回線契約とは別にプロバイダー契約をする必要はありません。

各WiMAX提供事業者(プロバイダー)との回線の契約のみで利用可能です。

プロバイダーとは、正式にはインターネット・サービス・プロバイダーと言い、回線をインターネットに接続するための事業者の事を言います。

例えば光回線の場合では、物理的な光ファイバー(回線)を提供する会社と、インターネットに接続してくれる会社(プロバイダー)が別々になっているため、基本的には、それぞれの会社との利用契約が必要です。

WiMAXホームルーターは光回線の代替手段になる?

ご利用場所が5Gのサービス提供エリア内であれば、一部の光回線(VDSLなど)よりも高速な通信速度でご利用頂ける場合があります。

ただし、光回線と違い電波を使って通信するため、電波状況により通信が不安定になる事や、回線混雑の影響を受けやすい点に注意が必要です。

通信速度比較
回線種別最大通信速度(理論値)
光回線1G〜10Gbps
WiMAX2.7Gbps
光回線(VDSL)100Mbps
ADSL50Mbps

おすすめ最強のホームルーター(置くだけWiFi)はコレ!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング

まとめ

まとめ

トミー
最後にWiMAXの特徴を簡単にまとめます。

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WiMAXの特徴まとめ

  • データ通信に特化したモバイルブロードバンド通信
  • データ容量は無制限で使用できる
  • auの電波も併用しているため使えるエリアが広い
  • どこのプロバイダーで契約しても使えるエリアは同じ
  • ルーターはホームタイプもある
  • 使いすぎると制限にかかる場合がある

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※当サイトでは、「モバイルWi-Fiルーターを使用したBWAサービス」のことを、一般名である「モバイルWi-Fi」という表現で統一しています。

世間一般的に浸透している、Pocket WiFi(ポケット・ワイファイ)は、ソフトバンク株式会社の商品名(商標登録名称)です。「Wi-Fi」は Wi-Fi Alliance(アメリカに本拠を置く団体)の登録商標です。

当サイトおすすめプロバイダー

編集長の一押しはBroad WiMAX!

WiMAXの中でも5G対応のBroad WiMAX(ブロードワイマックス)を断トツでおすすめします。

WiMAXをおすすめする理由

なぜBroad WiMAX?

注意点

  • 一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限の場合あり
  • オプションの通信モードは15GB/月の制限あり

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令和4年7月1日改正の電気通信事業法について
2022年7月1日以降の通信回線契約において、月額料金1ヶ月分を超える違約金の請求はできなくなりました。
これにより、ほとんどのWiMAXプロバイダーが契約期間の縛りなしプランを新設、最低利用期間を設けている事業者でも大幅に違約金が減額されています。
2022年6月30日以前に契約をされた方は適用外となりますのでご注意ください。

Broad WiMAX

Broad WiMAX

おすすめポイント

  • 契約期間の縛りなし
  • WiMAXプロバイダーで最安の月額料金
  • データ容量上限なし
  • サービスエリアが広い
  • auかUQスマホ利用者は割引有り

2023年2月27日〜 学割・引越しキャンペーン中!

初月無料 、半年間 671円(税込)を月額料金から割引

18歳~25歳の学生の方、もしくは学生の親御様名義の契約、または、申込み日含む3カ月以内に引っ越しをされた全ての方が対象

Broad WiMAXは高額キャッシュバックはありませんが、その分月額料金が安価に設定されています。

キャッシュバックには面倒な手続きも多いため、毎月の利用料金を確実に安くしたい人におすすめのプロバイダーです。

通信品質はWiMAX2+とau 4G・5Gの高速通信で、安定していてエリアも広いです。

また、サポート体制やサービス面も充実していて、店舗での端末当日受け取りサービスや豊富な料金プラン、おトクな特典が盛り沢山。

他社から乗り換えの場合は違約金を最大19,000円まで肩代わりしてくれます。

GMO とくとくBB

GMOとくとくBB

おすすめポイント

  • 高額キャッシュバック有り
  • オリコン顧客満足度2年連続1位
  • データ容量上限なし
  • 充実したオプションサービス
  • 申し込んだその日に発送

GMOインターネットの取り扱うWiMAX(とくとくBB)の最大の魅力は、なんと言っても高額のキャッシュバックです。

月額利用料金は若干高めの設定ですが、利用開始から12ヶ月目に高額キャッシュバックを受け取ることができます。

運営会社は実績20年以上のインターネットプロバイダーで、端末保証やインターネットセキュリティなどのオプションサービスも充実しています。

平日15時半、土日祝日14時までの申し込みで端末は即日発送。到着後すぐに利用可能です。

BIGLOBE WiMAX

おすすめポイント

  • WiMAX運営のKDDIグループ企業
  • 契約期間の縛りなし
  • SIMのみの契約もできる
  • 口座振替での支払いにも対応
  • 初月の利用料金は0円

BIGLOBEのWiMAXは契約期間の縛りなしで、端末を既にお持ちの方はSIMのみの契約も可能です。

月額料金1,166円〜4,928円のギガ放題プラス1択で、ご利用には端末を購入する必要があります。

口座振替での支払いにも対応(月額料金にプラス220円上乗せ)しているため、クレカがなくても利用可能です。

スマホがauかUQモバイルの方は、auスマートバリュー、UQ自宅セット割の割引制度も使えます。

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トミー

通信業界19年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信やIPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も含め全て一人で行っています。 このサイトでは、最高のモバイルインターネットに出会うための、お手伝いをしたいと思っています。 現役プロがお届けするモバイルWi-Fiの情報サイトで、これ以上のサイトはありません。

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