上手な選び方

自宅におすすめのWiFiは?プロが教える安くて速いネット回線の選び方

自宅におすすめのWiFiは?プロが教える安くて速いネット回線の選び方

トミー
こんにちは!通信業界19年目、現役通信技術者のトミーです。

自宅へのWiFi導入方法について、難しい専門用語はなるべく使わないように、超詳しく解説させて頂きます!

この記事だけ頑張って読んでくれれば、安くて速いWiFi環境を自分で構築できるようにします。

茂畑さん
ITや機械関係が苦手なので、超初心者にも分かるように教えてください!(;^_^A 
トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界19年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

【まず結論】自宅のWiFiに一番おすすめなのはWiMAXのホームルーター

WiMAXのホームルーター

画像出典:UQコミュニケーションズ

自宅で安くブロードバンド回線を使いたい人におすすめなのが、5G対応のWiMAXのホームルーターです。

回線の引き込み工事不要で、コンセントに挿すだけですぐに高速インターネット&WiFiが使えます。

光回線と比べて料金が安価なため、通信費の節約にもなります。

都市部を中心に5Gの提供もスタートしているため、場合によっては一部の光回線を超える速度が出る事もあります。

コスト削減にも最適

Broad WiMAXなら光回線や他社Wi-Fiから乗り換えの場合、違約金を負担してくれます。

違約金の負担をしてくれる WiMAXプロバイダーで最ももおすすめなのはBroad WiMAXです。

参考おすすめのホームルーターはコレ!現役通信技術者が失敗しない選び方を徹底解説

自宅でWiFiを使用するためには回線とルーターが必要

自宅でWiFiを使用するためには回線とルーターが必要

トミー
まずは光回線のケースの回線構成図で簡単に説明しますね。
自宅にWiFiを導入するための回線構成

自宅にWiFiを導入するための回線構成例

自宅でWiFiを使えるようにするには

  1. 光回線提供事業者への申し込み
  2. WiFiルーターの購入(ホームゲートウェイにWiFi機能が付いている物も有り)

光回線を申し込みすると、事業者からホームゲートウェイ、もしくはONUという機器が送られてきます。

このホームゲートウェイにルーター機能が搭載されている場合もありますが、WiFiのアクセスポイントとして利用するためには有料のオプションである事が多いです。

毎月のオプション料金を払いたくない場合にはWiFiルーターを購入する必要があります。

ホームゲートウェイとご自身で用意したWiFiルーターはLANケーブルで接続して使用します。

ルーターとパソコンやスマホなどとは無線LAN(つまりWiFi)で接続をする事になりますので、これでインターネット利用ができるようになります。

茂畑さん
WiFiルーターは自分で用意する必要があるんですね。
トミー
WiFi機能が付いているホームゲートウェイもありますので、その場合は不要です。

ルーターを購入する場合は、amazonなどで数千円〜購入できますよ。

回線種別は固定と無線の2種類

回線種別は固定と無線の2種類

最初に光回線のような固定回線のケースをご紹介しましたが、モバイル通信のように無線で回線を用意することもできます。

トミー
光回線とモバイル回線を比較してみましょう。
光回線とモバイル回線の構成を比較

光回線とモバイル回線の構成を比較

茂畑さん
無線の方が使う機器も少ないし、簡単に利用できそうですね。
トミー
そうですね。この記事のテーマである「安くて速いWiFi」という観点からも、モバイル回線を利用する事をおすすめします。
モバイルWiFiと固定回線どっちを選ぶ?迷った時にはここを確認!

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こんな人は光回線に向いている

光回線向きの人

  • 料金が少し高くても安定した通信がしたい
  • 家以外ではネットはあまり使わない
トミー
光回線は開通工事があるので、ネットが使えるまでの期間が長いのがデメリットです。

一方で、モバイル回線と比べて物理的な通信経路が確定している為、安定した通信が可能です。

茂畑さん
安定した通信は魅力的ですね。

代表的な光回線事業者

こんな人はモバイル回線に向いている

モバイル回線向きの人

  • 毎月の通信費をなるべく安く抑えたい
  • 工事不要ですぐにネットを使いたい
  • 引越しをする事が多い
トミー
固定回線と比べると、電波を使って通信する区間が多い為安定性には欠けます。

一方で回線工事不要ですぐにネットが使えるというメリットがあります。

茂畑さん
工事不要ですぐに使えるのは良いですね。

参考記事最強モバイルWi-Fi決定戦!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング 

光回線の申し込み4ステップ

光回線の申し込み4ステップ

申込の流れ

  1. 光回線事業者を選ぶ
  2. サービス提供エリアを確認する
  3. 料金を確認する
  4. プロバイダーを選ぶ(セットになっている場合は不要)

光回線事業者を選んだら、事業者のホームページでサービス提供エリアを確認してみましょう。

物理的な光ファイバーを提供してくれる事業者とは別に、インターネットに接続するにはプロバイダーを選ぶ必要が有ります。

代表的な光回線事業者

トミー
代表的な光回線事業者をタイプ別に紹介します。

自社で大きな通信インフラを持っているのが、NTTとKDDIです。

NTTは旧電電公社からの設備継承、KDDIは東京電力グループと提携をしているため、電力柱を使って光ケーブルを敷設しています。

自社インフラ

  • NTT東西 フレッツ光
  • auひかり(KDDI)

高速通信で有名なNURO光は、ダークファイバーという、NTTが敷設した事業用の光ファイバーを借りてサービスを運営しています。

下り最大20Gbpsの高速通信(一部地域)と、高額キャッシュバックが特徴です。

NTTダーク回線

  • NURO光

NTTフレッツ光のサービスを通信事業者が借りてサービス提供している、光コラボ回線というサービスも有ります。

料金が安価な事が多く、プロバイダーとセットになっている事が大きな特徴です。

スマホの事業者と合わせる事で割引が受けられます。

NTTフレッツ回線

  • ドコモ光
  • ソフトバンク光 など

人気記事開通が早い光回線はコレだ!最短で開通できる回線と開通を早める方法をプロが解説

モバイル回線の申し込み5ステップ

モバイル回線の申し込み5ステップ

申込の流れ

  1. 回線提供事業者を選ぶ
  2. サービス提供エリアを確認する
  3. プランを選ぶ(無制限が望ましい)
  4. 料金を確認する
  5. ルーターを選ぶ
トミー
回線提供事業者を選んだら、必ずサービス提供エリアを確認するようにしましょう。

また、モバイル回線の場合は、通信容量の制限がありますので、なるべく無制限のプランを選択するようにしましょう。

WIMAXは無制限プランでも混雑緩和のため、一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合が有ります。

これは20社以上ある全てのWiMAXプロバイダーの共通ルールです。

通信プラン通信制限の内容
WiMAX+5G一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り

代表的な回線提供事業者

据置型のホームタイプルーターを取り扱っているのは、WiMAX・ソフトバンクエアー・ドコモ・楽天です。

UQ WiMAXのMVNOである、Broad WiMAX、GMOとくとくBBなどは、本家よりも安価でサービスが充実しているため人気のプロバイダーです。

再販業者(MVNO)

自宅用WiFiルーター選びのコツ

自宅用WiFiルーター選びのコツ

トミー
WiFiルーター共通の選び方として、なるべく新しい機種を選ぶようにするのがポイントです。

光回線用、モバイル用問わず、新しい機種になるほど通信品質が向上している傾向にあります。

特に通信品質を大きく左右するのがWi-Fiの通信規格です。

現在最新の規格がWi-Fi 6(11ax)で、理論上の通信速度は9.6Gbpと高速です。

Wi-Fiアライアンス呼称IEEE規格名最大実行速度
Wi-Fi 4IEEE802.11n600Mbps
Wi-Fi 5IEEE802.11ac6.9Gbps
Wi-Fi 6IEEE802.11ax9.6Gbps

光回線用WiFiルーターの選び方

ご自分でamzonや家電量販店などで購入する事になりますが、最新のWiFi通信規格のWi-Fi 6(11ax)対応のルーターは、値段が一桁違うくらいまだ高いです。

スマホやPCなど接続先側もWi-Fi 6に対応している必要がありますが、Wi-Fi 6のWiFi対応機器はそこまで普及していません。

11ax対応ルーター

WXR-5950AX12

画像出典:amazon

11ac対応ルーター

WSR-2533DHP3

画像出典:amazon

選び方のポイント

  • 超高速にしたい!ある程度長く使いたい!→ Wi-Fi 6(11ax)対応ルーター
  • そこそこ速ければOK!安く済ませたい!→ Wi-Fi 5(11ac)対応ルーター
トミー
安く済ませたい場合は11ac(Wi-Fi 5)まで対応してればOKです。

十分高速なため特にストレスを感じる事もないでしょう。

モバイル回線用WiFiルーターの選び方

現在はユーザー側で回線契約時に端末を購入して利用開始するケースが一般的ですが、プロバイダー側で無償提供かレンタルをしてくれる場合もあります。

ホームタイプとモバイルタイプの2種類がありますが、同時接続機器の台数がホームタイプの方が多く設計されています。

Speed Wi-Fi 5G X11Speed Wi-Fi HOME 5G L12
端末外観Speed Wi-Fi 5G X11Speed Wi-Fi HOME 5G L12
製造元NECプラットフォームズNECプラットフォームズ
対応通信規格(WAN)WiMAX2+/4G/5GWiMAX2+/4G/5G
最大通信速度下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
連続待受時間約400時間(初期設定時)
最大同時接続台数Wi−Fi:16台 / USB:1台5GHz:20台
2.4GHz:20台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
(2.4GHz/5GHz)
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
(2.4GHz/5GHz)
バッテリー容量4,000mAh
トミー
モバイル回線用のルーター選びでは、以下2点を確認するようにしてください。

選び方のポイント

  • 最大通信速度
  • 同時接続台数

ホームタイプはコンセントに挿して使うタイプなので、外出先への持ち出しは基本的に出来ません。

また、モバイルタイプルーターのWi-Fi通信規格も、Wi-Fi5(11ac)かWi-Fi6(11ax)に対応していれば快適な通信ができるでしょう。

【まとめ】自宅におすすめのWiFi用回線とルーターの選び方

【まとめ】自宅におすすめのWiFi用回線とルーターの選び方

トミー
最後にこの記事のまとめです。

まとめ

  • 自宅にWiFiを導入するには回線とWiFiルーターの手配が必要
  • 回線の種類は大きく、光ファイバーのような固定回線と、モバイル回線の2種類
  • ルーターはなるべく新しい機種を選ぶようにすると良い通信品質で利用できる
トミー
自宅のWiFiに一番おすすめなのはWiMAXのホームルーターです。

WiMAXホームルーターのメリット

  • 回線工事不要で、コンセントに挿すだけですぐに高速インターネットが使える
  • 光回線と比べて料金が安価なため、通信費の節約にもなる
  • 使用する機器の数が少ないので、お部屋の配線もスッキリ

人気記事【プロが解説】テレワークに最適なモバイルWiFiの選び方

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当サイトおすすめプロバイダー

編集部の一押しはWiMAX+5G!

WiMAXをおすすめする理由

注意点

  • 一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限の場合あり
  • オプションの通信モードは15GB/月の制限あり
人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング

 

令和4年7月1日改正の電気通信事業法について
2022年7月1日以降の通信回線契約において、月額料金1ヶ月分を超える違約金の請求はできなくなりました。
これにより、ほとんどのWiMAXプロバイダーが契約期間の縛りなしプランを新設、最低利用期間を設けている事業者でも大幅に違約金が減額されています。
2022年6月30日以前に契約をされた方は適用外となりますのでご注意ください。

Broad WiMAX

Broad WiMAX

おすすめポイント

  • データ容量上限なし
  • WiMAXプロバイダーでの中でも安価な月額料金
  • 契約期間の縛りなし
  • サービスエリアが広い
  • auかUQスマホ利用者は割引有り

学割・引越しキャンペーン中!初月無料 、半年間 671円(税込)を月額料金から割引
18歳~25歳の学生の方か親御様名義の契約、または、申込み日含む3カ月以内に引っ越しをされた全ての方が対象

Broad WiMAXは高額キャッシュバックはありませんが、その分月額料金が安価に設定されています。

キャッシュバックには面倒な手続きも多いため、毎月の利用料金を確実に安くしたい人におすすめのプロバイダーです。

通信品質はWiMAX2+とau 4G・5Gの高速通信で、安定していてエリアも広いです。

また、サポート体制やサービス面も充実していて、端末は平日13時までの申込みで即日発送、豊富な料金プラン、おトクな特典が盛り沢山です。

他社から乗り換えの場合は違約金を最大19,000円まで肩代わりしてくれます。

GMO とくとくBB WiMAX

GMOとくとくBB

おすすめポイント

  • 高額キャッシュバック有り
  • オリコン顧客満足度2年連続1位
  • データ容量上限なし
  • 充実したオプションサービス
  • 申し込んだその日に発送

GMOインターネットの取り扱うWiMAX(とくとくBB)の最大の魅力は、なんと言っても高額のキャッシュバックです。

月額利用料金は若干高めの設定ですが、利用開始から12ヶ月目に高額キャッシュバックを受け取ることができます。

運営会社は実績20年以上のインターネットプロバイダーで、端末保証やインターネットセキュリティなどのオプションサービスも充実しています。

平日15時半、土日祝日14時までの申し込みで端末は即日発送。到着後すぐに利用可能です。

BIGLOBE WiMAX

おすすめポイント

  • WiMAX運営のKDDIグループ企業
  • 契約期間の縛りなし
  • SIMのみの契約もできる
  • 口座振替での支払いにも対応
  • 初月の利用料金は0円

BIGLOBEのWiMAXは契約期間の縛りなしで、端末を既にお持ちの方はSIMのみの契約も可能です。

月額料金1,166円〜4,928円のギガ放題プラス1択で、ご利用には端末を購入する必要があります。

口座振替での支払いにも対応(月額料金にプラス220円上乗せ)しているため、クレカがなくても利用可能です。

スマホがauかUQモバイルの方は、auスマートバリュー、UQ自宅セット割の割引制度も使えます。

  • この記事を書いた人

トミー

通信業界19年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信や光回線、IPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も含め、外注に頼る事なく全て一人で行っています。 このサイトでは、最高のインターネット環境に出会うための、お手伝いをしたいと思っています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

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