上手な選び方

【全知識】オンライン授業に使えるモバイルWiFiの失敗しない選び方

【全知識】オンライン授業に使えるモバイルWiFiの失敗しない選び方

オンライン授業(遠隔授業)を受講するうえで通信環境はとても重要です。

ネット回線は色々ありますが、モバイルWiFiは回線工事の必要がなく、必要な時にすぐ使えるため利用者が増えています。

この記事では、オンライン授業で使うモバイルWiFiの、失敗しない選び方を解説しています。

(通信環境がない場合、学校側が無料でWiFiルーターを貸与してくれるケースがありますので、そちらも確認してみるようにしてください。)

トミー
こんにちは!通信業界19年目のトミーと申します。

突然オンライン授業が開始される学校も多く、何かと不安も多いですよね。

僕がおすすめするオンライン授業に最適なモバイルWiFiもご紹介していますので、どうぞ最後までご覧ください!

トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界19年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

オンライン授業に使うモバイルWiFiでは通信速度が最も重要

オンライン授業に使うモバイルWiFiでは通信速度が最も重要

オンライン授業に使うモバイルWiFiで、最も重要なポイントは通信速度です。

これはモバイルWiFiに限った話ではなく、オンライン授業で使用する全てのネット回線に言える事です。

トミー
モバイルWiFiの場合は、この他に「繋がりやすさ」なども選び方の基準になります。

大切なポイントは以下の4つです。順番に解説していきます。

オンライン授業向けモバイルWiFiの選び方

  1. サービス提供エリアを確認
  2. 最大通信速度を確認
  3. 通信容量は無制限が望ましい
  4. 利用料金を確認

サービス提供エリア内である事を確認

サービス提供エリアは、各通信事業者のホームページでエリアマップが公開されています。

まずは、利用する場所がサービス提供エリア内である事を確認しましょう。

Y!mobileのサービス提供エリアマップ

Y!mobileのサービス提供エリアマップ

最大通信速度を確認しよう(注意点も有り)

プロバイダーが自社のホームページなどで発表している、最大通信速度は理論値です。

公表されている最大通信速度が出る事は絶対にありませんが、理論値であっても最大通信速度が高い方がポテンシャルは高いです。

また、この最大通信速度は使用する端末(WiFiルーター)の性能によっても大きく変わります。

メーカーからは毎年新しい機種が発売されており、最新の物になるほど通信速度は向上しています。

トミー
端末はなるべく最新機種を選ぶ事が望ましいですね。

通信容量は無制限が望ましい

速度制限に掛かってしまい、今月はもう授業を受けられない・・・という事になってしまったら最悪です。

通信容量は極力、無制限のモバイルWiFiを選ぶようにしましょう。

WiMAXは、一定期間内に大量のデータ通信をすると、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合が有りますが、通信容量は無制限です。

利用料金を確認する

月額料金が安いに越した事はありませんが、「安かろう、悪かろう」ではお金も時間も無駄にしてしまいます。

通信品質の高いWiMAXは、UQコミュニケーションズが他社にも回線を提供していて、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が同じようにWiMAXサービスを提供しています。

格安スマホと同じように、大手キャリアの回線を使用していますが、利用料金が安価な事が特徴です。

WiMAXに関しては、どのプロバイダーで契約しても通信可能なエリアは変わりません。

そして、通信速度の差もほぼ有りません。

オンライン授業の形態は2種類

オンライン授業の形態は2種類

オンライン授業の大きなメリットは、学校など現地に足を運ばずに、ネット環境とPCやタブレットなどの端末で授業を受けられる事です。

これにより、離島や過疎地に住む人々に教育を与えられたり、災害時など登校が困難な場合でも授業を継続することができます。

トミー
オンライン授業の形態は、主に以下の2種類があります。

2種類のオンライン授業

  1. 予め録画された動画をダウンロードして受講する
  2. ライブ配信を使ってリアルタイムに受講する

予め録画された動画をダウンロードして受講する

予め録画された動画を、自分のタイミングでダウンロードして受講します。

オンデマンド型と呼ばれます。

繰り返し受講出来ることがメリットですが、通信速度が遅いとダウンロードに時間が掛かります。

動画ファイルは比較的大きなサイズになる事が多いですが、ファイルサイズが大きいほどダウンロードに時間を要します。

ライブ配信を使ってリアルタイムに受講する

インターネットのライブ配信機能を活用した、生放送の授業です。

同時双方向型リアルタイム配信型と呼ばれます。

リアルタイムにチャットや音声で質疑応答ができるメリットがありますが、配信者・受講者、双方の通信品質が重要になります。

通信速度の遅い回線を使用していると、配信が切れたり映像が乱れたりする原因になります。

通信速度が遅いと学習効率が下がる

通信速度が遅いと学習効率が下がる

回線が遅い・切れると授業が止まる

例えば、YouTubeなどの動画を視聴していて途中で動画が止まってしまい、イライラした事は無いでしょうか?

通信速度が遅く授業が中断されてしまう事は、ストレスになるだけではなく、せっかく授業に向いていた集中力も奪われてしまい、学習効率が下がります。

オンライン授業は、自宅に居ながら授業を受けられたり、録画を使って繰り返し学習出来るという良い面も多いですが、良質な通信環境があってこそなのです。

トミー
オンラインでの学習環境を整えるのに、通信速度は重要なポイントですよ。

オンライン授業で通信容量はどれくらい必要?

オンライン授業で通信容量はどれくらい必要?

使用するアプリは教育機関ごとに異なり、アプリによってデータ消費量が異なります。

学習塾などでは独自に開発したアプリを使用する事もありますが、ZOOMを使用する事が多いです。

トミー
1時間当たりのデータ消費量の一例をご紹介します。

通信容量は、やはり無制限のプランが良いですね。

1時間当たりのデータ消費量目安
ZOOM約200~320MB
Google Meet
(360p)
約150MB〜350MB
Google Meet
(720p)
約900MB〜1GB

データ容量の節約法

同時双方向型やリアルタイム配信型の場合は、画質を落としたり、自分のビデオをオフにして音声のみにすると、データ消費量を抑える事ができます。

オンライン授業におすすめのモバイルWiFi

オンライン授業におすすめのモバイルWiFi

最初に結論ですが、オンライン授業におすすめなモバイルWiFiはWiMAXです。

オンライン授業での使用に焦点を当てた場合、最も重要な要素は前述の通り、通信速度です。

WiMAXは、TD-LTEというデータ通信に適した種類のLTEと互換性を持った通信規格です。

2.5〜6GHzという、モバイル通信では比較的高い電波の周波数を使用しているため、電波の特性上、データの通り道(帯域幅)を広く取ることができます。

さらに、auの5G・4G回線も併用しているため、通信速度の面でとても優れています。

また、データ容量は基本的に無制限で使えるため、通信容量を気にする必要がありません。(一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り)

トミー
データの通り道を広く取れるという事は、高速で大容量の通信が可能という事になります。

人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!プロが選ぶ最新おすすめランキング

オンライン授業 おすすめNo.1

Broad WiMAX(ブロード ワイマックス)

Broad WiMAX

評価:

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)はWiMAXのMVNOで、料金も安くサービスが最も充実しています。

通信速度が速く月額料金が安価なため、固定回線の代わりとして使用するユーザーも多いです。

データ容量は無制限で使えます。

\ 高速5G・無制限・縛りなし/

Broad WiMAX 公式サイト

学割・引越しキャンペーン中!初月無料 、半年間 671円(税込)を月額料金から割引
18歳~25歳の学生の方か親御様名義の契約、または、申込み日含む3カ月以内に引っ越しをされた全ての方が対象

月額料金1,397〜4,950円(税込)
支払い方法が口座振替の場合+200円/月 上乗せ
最大通信速度下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
(端末により異なる)
同時接続機器数16台(端末により異なる)
速度制限一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り

おすすめ【Broad WiMAX】評判・口コミと実際に使ってみた感想

とくとくBB WiMAX

GMOとくとくBB

評価:

Broad WiMAXは月額料金が安価でサービス面が充実しているのに対し、GMOインターネットが運営する、とくとくBBは、高額キャッシュバックが特徴です。

大手ISPが運営するプロバイダーのため加入者数も多いです。

月額料金1,474円〜4,444円(税込)
最大通信速度下り最大:2.7Gbps
上り最大:183Mbps
(端末により異なる)
同時接続機器数16台(端末により異なる)
速度制限一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限がかかる場合有り

Y!mobile

評価:

Y!mobileのポケットWiFiは、2.5GHz帯の電波周波数を使用しているため、WiMAXと同じようにデータ通信に適しています。

WiMAXがサービス提供エリア外の場合は、ぜひ候補に入れてみてください。

月額料金4,066円〜4,818円(税込)
最大通信速度下り最大:2.4Gbps
上り最大:110Mbps
(端末により異なる)
同時接続機器数30台
(端末により異なる)
速度制限3日間で10GBを超えた日(18時〜翌1時)に1Mbpsに制限

短期間の利用ならレンタルがおすすめ

WiFiレンタルどっとこむ

WiFiレンタルどっとこむは、東証プライム上場企業の株式会社ビジョンが運営するWiFiレンタル専門のサービスで、1日から必要な期間だけ利用できます。

端末は、SoftBank・au・WiMAXの3回線を選べますが、レンタルのため解約時には返却が必要です。

端末の取り扱いには注意するようにしましょう。

ドコモ home 5G

ドコモ home 5G

自宅のみでの使用を想定している方は、ドコモ回線を利用した据え置き型のホームルーターもおすすめです。

ドコモの5G・4G回線を使用するため高速通信ができます。

持ち運びできるモバイルタイプのルーターと比べると、内部アンテナが高機能なため接続可能なデバイスの量が多いのが特徴です。

月額料金4,950円(税込)
最大通信速度下り最大: 4.2Gbps
上り最大:218Mbps
同時接続機器数66台
速度制限直近3日間のデータ利用量が特に多いユーザーは、一般ユーザーと比べて遅くなる場合有り

【Q&A】オンライン授業の受講環境について

【Q&A】オンライン授業の受講環境について

トミー
オンライン授業の受講環境に関するFAQをまとめてみました。

家族が同時にWiFiを使用していますが授業に影響はありますか?

同一ネット回線を複数人・複数デバイスで使用する場合、同時接続数に注意が必要です。

同時接続デバイスが多いほど回線の帯域を圧迫する事になりますので、回線速度が極端に遅い場合は、ネットに接続する機器の台数を少なくしてみましょう。

これはモバイルWiFiだけに限らず、ネット回線全般に当てはまります。

インターネットのセキュリティに関して注意する事はありますか?

使用するアプリや、WiFiルーターのアップデートを必ず行い、常に最新の状態で使用するようにしてください。

アプリなどのログインパスワードや、インターネット接続パスワードは推測されにくい物に設定し、定期的に変更するようにしてください。

アプリがちゃんと使用できるか不安です

ZOOMやSkypeにはテスト環境があります。

心配な方は、事前にマイクやスピーカーのテストをしてみることをお勧めします。

カメラやマイクは必要ですか?

双方向同時型の授業の場合は、講師とのコミュニケーションのため、カメラとマイクが必要です。

現行のノートパソコンやタブレットにはカメラとマイクは、ほとんど搭載されていますので、内臓カメラとマイクでも授業に参加する事は可能です。

デスクトップPCの場合は、搭載されていない事がありますのでご注意ください。

スマホしかない場合はどうしたらいいですか?

どのプラットフォームを使って授業を受けるかにもよりますが、スマホでも、ZOOMやSkypeなどのスマホ版アプリは使えます。

スマホの画面でも支障がないようであれば、基本的には問題ありません。

ただし、ビデオ通話などを利用する同時双方向型授業の場合は、思っているよりもデータの消費が激しいため、契約しているスマホのデータ容量を超過して通信制限にかからないよう注意が必要です。

画質を落としたり、音声のみで参加するなど工夫をしてみてください。

【まとめ】オンライン授業に使えるモバイルWiFiの選び方

【まとめ】オンライン授業に使えるモバイルWiFiの選び方

最後にこの記事のポイントをまとめてみましょう。

オンライン授業には、録画と配信型の2種類があります。

この2種類のコンテンツを利用するうえで、重視すべきポイントは通信速度です。

オンライン授業向けモバイルWiFiの選び方

  1. サービス提供エリアを確認
  2. 最大通信速度を確認
  3. 通信容量は無制限が望ましい
  4. 利用料金を確認
トミー
契約時に、上記4点は必ず確認するようにしてください。

WiMAXのサービス提供エリア内の場合、WiMAXがおすすめですよ。

文科省のホームページで公開されている遠隔教育システム活用ガイドブックも参考にしてみてくださいね。

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当サイトおすすめプロバイダー

編集部の一押しはWiMAX+5G!

WiMAXをおすすめする理由

注意点

  • 一定期間内に大量のデータ通信をした場合は、ネットワーク混雑時間帯に速度制限の場合あり
  • オプションの通信モードは15GB/月の制限あり
人気記事最強モバイルWi-Fi決定戦!現役通信技術者が選ぶ最新おすすめランキング

 

令和4年7月1日改正の電気通信事業法について
2022年7月1日以降の通信回線契約において、月額料金1ヶ月分を超える違約金の請求はできなくなりました。
これにより、ほとんどのWiMAXプロバイダーが契約期間の縛りなしプランを新設、最低利用期間を設けている事業者でも大幅に違約金が減額されています。
2022年6月30日以前に契約をされた方は適用外となりますのでご注意ください。

Broad WiMAX

Broad WiMAX

おすすめポイント

  • データ容量上限なし
  • WiMAXプロバイダーでの中でも安価な月額料金
  • 契約期間の縛りなし
  • サービスエリアが広い
  • auかUQスマホ利用者は割引有り

学割・引越しキャンペーン中!初月無料 、半年間 671円(税込)を月額料金から割引
18歳~25歳の学生の方か親御様名義の契約、または、申込み日含む3カ月以内に引っ越しをされた全ての方が対象

Broad WiMAXは高額キャッシュバックはありませんが、その分月額料金が安価に設定されています。

キャッシュバックには面倒な手続きも多いため、毎月の利用料金を確実に安くしたい人におすすめのプロバイダーです。

通信品質はWiMAX2+とau 4G・5Gの高速通信で、安定していてエリアも広いです。

また、サポート体制やサービス面も充実していて、端末は平日13時までの申込みで即日発送、豊富な料金プラン、おトクな特典が盛り沢山です。

他社から乗り換えの場合は違約金を最大19,000円まで肩代わりしてくれます。

GMO とくとくBB WiMAX

GMOとくとくBB

おすすめポイント

  • 高額キャッシュバック有り
  • オリコン顧客満足度2年連続1位
  • データ容量上限なし
  • 充実したオプションサービス
  • 申し込んだその日に発送

GMOインターネットの取り扱うWiMAX(とくとくBB)の最大の魅力は、なんと言っても高額のキャッシュバックです。

月額利用料金は若干高めの設定ですが、利用開始から12ヶ月目に高額キャッシュバックを受け取ることができます。

運営会社は実績20年以上のインターネットプロバイダーで、端末保証やインターネットセキュリティなどのオプションサービスも充実しています。

平日15時半、土日祝日14時までの申し込みで端末は即日発送。到着後すぐに利用可能です。

BIGLOBE WiMAX

おすすめポイント

  • WiMAX運営のKDDIグループ企業
  • 契約期間の縛りなし
  • SIMのみの契約もできる
  • 口座振替での支払いにも対応
  • 初月の利用料金は0円

BIGLOBEのWiMAXは契約期間の縛りなしで、端末を既にお持ちの方はSIMのみの契約も可能です。

月額料金1,166円〜4,928円のギガ放題プラス1択で、ご利用には端末を購入する必要があります。

口座振替での支払いにも対応(月額料金にプラス220円上乗せ)しているため、クレカがなくても利用可能です。

スマホがauかUQモバイルの方は、auスマートバリュー、UQ自宅セット割の割引制度も使えます。

  • この記事を書いた人

トミー

通信業界19年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信や光回線、IPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も含め、外注に頼る事なく全て一人で行っています。 このサイトでは、最高のインターネット環境に出会うための、お手伝いをしたいと思っています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

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