Wi−Fiルーター

【スペック解説】Speed Wi-Fi NEXT W07はWiMAX史上初のSHARP製

【スペック解説】Speed Wi-Fi NEXT W07はWiMAX史上初のSHARP製

WiMAX対応ルーターとしては初のSHARP製「Speed Wi-Fi NEXT W07」のスペックについて解説します。

現時点では、「auの法人向けWi-Fi接続サービス用端末」という位置付けです。

今のところ、UQコミュニケーションズや、その他WiMAXプロバイダーでのお取扱いはありません。

なお、WAN側の通信方式がWiMAX 2+に対応しているため、今後、色違いなどでコンシューマー(一般消費者)向けのW07が発表される可能性は十分有ると思われます。

トミー
発表されているスペックを解説していきます!
トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界19年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

【初のSHARP製】Speed Wi-Fi NEXT W07のスペックを徹底解説!

【初のSHARP製】Speed Wi-Fi NEXT W07のスペックを徹底解説!

Speed Wi-Fi NEXT W07のスペック
製造元SHARP
カラーブラック
対応通信規格(WAN)WiMAX2+/LTE
国際ローミングLTE/UMTS
最大通信速度下り最大:958Mbps
上り最大:75Mbps
ディスプレイサイズ約2.4インチ
連続通信時間約1,180分
連続待受時間約1,410時間
最大同時接続台数11台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz)
IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz)
バッテリー容量4,000mAh
充電時間約170〜180分
USBインターフェースType C
サイズ約108 (W) x 72(H) x 15(D) mm
重量約150g
クレードル別売
トミー
冒頭で少し触れましたが、現時点ではauの法人向けサービス用端末のため、通信速度はau回線を利用した場合のスペックになります。

大容量のバッテリー搭載でスマホへの電源供給も可能

大容量のバッテリー搭載でスマホへの供給も可能

画像出典:SHARP公式サイト

バッテリー容量が4,000mAhと大容量のため長時間の通信が可能です。

USBケーブルでスマホなどと接続すれば電源供給も可能です。

トミー
モバイルバッテリーの代わりにもなるのは便利ですね。

最大連続動作時間・待ち受け時間はメーカー測定中のため、発表され次第更新します。

下り最大958Mbpsの高速通信

下り最大958Mbpsの高速通信

画像出典:au公式サイト

最大通信速度は、下り958Mbps、上りは75Mbpsと高速通信が可能です。

958Mbpsの最大速度を実行するには、au 4G LTEとWiMAX2+のキャリア・アグリゲーションを使用します。

トミー
WiMAXプロバイダーで使用する場合のHS+A(ハイスピードプラスエリアモード)とお考えください。

QRコードやWPS対応で簡単ネット接続

QRコードやWPS対応で簡単にネット接続できる

画像出典:SHARP公式サイト

QRコードをルーター本体側で表示させて、スマホなどの接続機器側で表示されたQRコード読み取ればルーターへの接続ができます。

WPSにも対応しているため、ネット接続が簡単にできるメリットがあります。

WPSとは

Wi-Fi Protected Setupの略で、Wi-Fiの接続設定をボタン操作で簡単に行える仕組みのことを言います。

最大同時接続台数は11台

最大同時接続可能な機器の数はWi-Fi接続で10台、USB接続で1台の合計11台です。

別売のクレードルで有線LAN接続可能

別売りのクレードルにはEthernetポートが付いているため、有線LAN接続で安定した通信をしたい場合にも強いです。

Wi-Fi6(11ax)には非対応

残念ながらWi-Fi6(11ax)には対応していません。

スマホなどの接続機器側がWi-Fi6(11ax)に対応していたとしても、通信方式はWi-Fi5(11ac)を使用して通信します。

Wi-Fiアライアンス呼称IEEE規格名最大実行速度
Wi-Fi 4IEEE802.11n600Mbps
Wi-Fi 5IEEE802.11ac6.9Gbps
Wi-Fi 6IEEE802.11ax9.6Gbps

HUAWEI製Speed Wi-Fi NEXT W06との違いは?

Speed Wi-Fi NEXT W07

Speed Wi-Fi NEXT W07

画像出典:au公式サイト

Speed Wi-Fi NEXT W06

Speed Wi-Fi NEXT W06

編集長使用中の私物

トミー
前モデルのHUAWEI製「Speed Wi-Fi NEXT W06」との性能を比較してみましょう
Speed Wi-Fi NEXT W07Speed Wi-Fi NEXT W06
製造元SHARPHUAWEI
カラーブラックブラック×ブルー/ホワイト×シルバー
対応通信規格(WAN)WiMAX2+/LTE
最大通信速度下り最大:958Mbps
上り最大:75Mbps
下り最大:1237Mbps
上り最大:75Mbps
連続動作時間約1,180分約540分
連続待受時間約1,410時間約800時間
最大同時接続台数11台16台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz)
IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz)
バッテリー容量4,000mAh3,000mAh
充電時間170〜180分140分
USBインターフェースType C
サイズ約108 (W) x 72(H) x 15(D) mm約128(W)×64(H)×11.9(D)mm
重量約150g約125g
クレードル別売なし

これまでのWシリーズはHUAWEIが製造

Speed Wi-Fi NEXT W07から、Wシリーズの製造メーカーが、中国のHUAWEIファーウェイから日本のSHARPに移っています。

「WX」シリーズの製造は、引き続きNECプラットフォームズが担当しています。

ニュースや新聞などの報道でご存知の通り、HUAWEI問題による同社製品排除の動きが有り、一旦収束したかのようにも思えましたが、現在もこの問題は継続しています。

KDDIやUQコミュニケーションズからの正式な発表は有りませんが、2020年モデルとしてのHUAWEI製ルーターの発売は無い可能性が高くなって来ました。

トミー
WiMAXルーターと言えばHUAWEIのイメージが強いですよね。

僕もHUAWEIのルーターを使用しているので少し寂しいです。

NEC製Speed Wi-Fi NEXT WX06との違いは?

Speed Wi-Fi NEXT W07

Speed Wi-Fi NEXT W07

画像出典:au公式サイト

Speed Wi-Fi NEXT WX06

Speed Wi-Fi NEXT WX06

画像出典:UQコミュニケーションズ公式

トミー
NECプラットフォームズ製の2020年モデル、Speed Wi-Fi NEXT WX06との性能を比較してみましょう
Speed Wi-Fi NEXT W07Speed Wi-Fi NEXT WX06
製造元SHARPNECプラットフォームズ株式会社
カラーブラックライムグリーン/クラウドホワイト
対応通信規格(WAN)WiMAX2+/LTE
最大通信速度下り最大:958Mbps
上り最大:75Mbps
下り最大:440Mbps
上り最大:75Mbps
連続動作時間メーカー測定中最大約840分
連続待受時間メーカー測定中約700時間
最大同時接続台数11台16台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz)
IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz)
バッテリー容量4,000mAh3,200mAh
充電時間メーカー測定中120分
USBインターフェースType C
サイズ約108 (W) x 72(H) x 15(D) mm約111(W)× 62(H)× 13.3(D)mm
重量約150g約127g
クレードル別売

docomo・SoftBankのSHARP製ルーターはどんな感じ?

docomo・SoftBankのSHARP製ルーターはどんな感じ?

SHARPはdocomoとSoftBank向けにもWi-Fiルーターを製造しています。

W07の対応周波数は、まだ発表されていませんが、すでに発売されている2社のルーターの周波数を確認してみると、5G(世代)には未対応です。

トミー
それではスペックを見てみましょう。

【docomo】 Wi-Fi STATION SH-05L

【docomo】 Wi-Fi STATION SH-05L

画像出典:SHARP公式サイト

【docomo】 Wi-Fi STATION SH-05L
カラーブラック
対応通信規格(WAN)LTE(PREMIUM 4G)/FOMA
WORLD WINGLTE/3G
最大通信速度下り最大:988 Mbps
上り最大:75Mbps
連続動作時間PREMIUM 4G:約5時間
LTE:約15時間/3G:約17時間
最大同時接続台数11台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz)
IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz)
バッテリー容量4,000mAh
USBインターフェースType C
サイズ約108 (W) x 72(H) x 15(D) mm
重量約150g
クレードル付属

【SoftBank】 Pocket WiFi 809SH

【SoftBank】 Pocket WiFi 809SH

画像出典:SHARP公式サイト

【SoftBank】 Pocket WiFi 809SH
カラーブラック
対応通信規格(WAN)TD-LTE(4G)/FDD-LTE(4G)/W-CDMA
最大通信速度下り最大:774Mbps
上り最大:37.5Mbps
最大同時接続台数11台
対応Wi-Fi通信規格IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz)
IEEE802.11n/11g/11b(2.4GHz)
バッテリー容量4,000mAh
USBインターフェースType C
サイズ約108 (W) x 72(H) x 15(D) mm
重量約150g
クレードル付属

【最後に】Speed WI-Fi NEXT W07の特徴まとめ

【最後に】Speed WI-Fi NEXT W07の特徴まとめ

Speed Wi-Fi NEXT W07は、auの法人向け端末として発売中です。

WiMAXプロバイダーでの販売は現時点で情報がありませんが、コンシューマー(一般消費者)向けのW07が発表される可能性はゼロではないと思います。

トミー
SHARPは既にdocomoやSoftBankに向けて、WiFiルーター端末を供給しているメーカーですので、これを機にauだけではなく、WiMAXプロバイダーでの取り扱いもして欲しいですね。

最後にSpeed Wi-Fi NEXT W07の特徴をまとめてみましょう。

まとめ

  • WiMAX対応ルーターとしては初のSHARP製
  • 現時点ではauの法人向け専用端末
  • Wシリーズの製造はHUAWEIからSHARPにバトンタッチ
  • バッテリー容量は4,000mAhの大容量で、スマホなどへの電源供給機能が有る
  • 最大通信速度は、下り958Mbps、上りは75Mbpsと高速通信が可能
  • 最大同時接続機器数は11台
  • オプションのクレードルで有線接続可能
  • Wi-Fi6には非対応
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令和4年7月1日改正の電気通信事業法について
2022年7月1日以降の通信回線契約において、月額料金1ヶ月分を超える違約金の請求はできなくなりました。
これにより、ほとんどのWiMAXプロバイダーが契約期間の縛りなしプランを新設、最低利用期間を設けている事業者でも大幅に違約金が減額されています。
2022年6月30日以前に契約をされた方は適用外となりますのでご注意ください。

Broad WiMAX

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おすすめポイント

  • データ容量上限なし
  • WiMAXプロバイダーでの中でも安価な月額料金
  • 契約期間の縛りなし
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  • auかUQスマホ利用者は割引有り

学割・引越しキャンペーン中!初月無料 、半年間 671円(税込)を月額料金から割引
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また、サポート体制やサービス面も充実していて、端末は平日13時までの申込みで即日発送、豊富な料金プラン、おトクな特典が盛り沢山です。

他社から乗り換えの場合は違約金を最大19,000円まで肩代わりしてくれます。

GMO とくとくBB WiMAX

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  • データ容量上限なし
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月額利用料金は若干高めの設定ですが、利用開始から12ヶ月目に高額キャッシュバックを受け取ることができます。

運営会社は実績20年以上のインターネットプロバイダーで、端末保証やインターネットセキュリティなどのオプションサービスも充実しています。

平日15時半、土日祝日14時までの申し込みで端末は即日発送。到着後すぐに利用可能です。

BIGLOBE WiMAX

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  • 契約期間の縛りなし
  • SIMのみの契約もできる
  • 口座振替での支払いにも対応
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BIGLOBEのWiMAXは契約期間の縛りなしで、端末を既にお持ちの方はSIMのみの契約も可能です。

月額料金1,166円〜4,928円のギガ放題プラス1択で、ご利用には端末を購入する必要があります。

口座振替での支払いにも対応(月額料金にプラス220円上乗せ)しているため、クレカがなくても利用可能です。

スマホがauかUQモバイルの方は、auスマートバリュー、UQ自宅セット割の割引制度も使えます。

  • この記事を書いた人

トミー

通信業界19年目。現役バリバリの移動体通信エンジニア・Webライターです。 モバイル通信や光回線、IPネットワークの他に、海外の通信事情などにも詳しいです。 当サイトの記事を全て執筆、作図や動画編集も含め、外注に頼る事なく全て一人で行っています。 このサイトでは、最高のインターネット環境に出会うための、お手伝いをしたいと思っています。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士 » 著者プロフィール詳細

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